もともと、寒い夜に体を冷やさないように使われていた毛布ですが、最近では住宅の保温性の向上、空調施設の充実などから、ただ単に「体を温める」だけではなく、
「快適な寝心地」を作るための寝具としての役割も求められるようになってきました。
とはいえ、冬に使用する毛布に最も求められるのは、やはり「暖かさ」。しかし、ただ単に暖かいだけでは、現在の住居事情を考えるとあまりおすすめできません。
代表的な例がアクリル毛布。保温性に優れていますが、吸湿性がよくないので、睡眠中に体温が温まり、布団の中が33℃近くなってくると、湿度があがって不快指数が増します。
「最初は暖かいけれど、だんだん足が蒸れた感じがしてきて毛布を蹴飛ばしてきます」といった経験は、誰もがあるはず。
その原因は、寝具の吸湿性が低いことにあります。
毛布を選ぶときには、保温性と吸湿性のバランスがとれているのが重要。
例えば、純毛(ウール)、特にカシミヤ毛布などは、そのバランスが非常に取れているのでおすすめの素材のひとつです。
綿毛布は吸湿性に優れていますが、保温性はあまり高くないので、暑がりの方にはおすすめです。
また、シルクは最も肌に近く、なおかつ肌にやさしい繊維なので、肌触りは数多くある素材の中でもトップクラス。
さらに、最近ではアクリルの保温性と綿の吸湿性の2つの特性を併せ持つ綿アクリル混毛布も増えてきました。
冷え性は、自律神経が上手く働いていないために起こるものといわれていて、西洋医学的には病気とは考えられていなく、冷え性は女性に多く見られる症状ですが、医学的に冷え性という病気として定義しているわけではないので、病院に行っても原因がはっきりとしない事が多いようです。
冷え性の主な症状は、腰痛、肩こり、むくみ、頻尿、便秘、下痢、月経不順、頭痛など多くの症状を引き起こします。体の冷えは東洋医学的には病気になる元といわれています。
特に女性のとってはカラダや健康に影響を及ぼすことが多いので、改善をしておいた方が良い症状です。
冷え性を改善させるには、まず、下半身を冷やさないことです。普段外出する時にも肌を露出しないように気をつけることが大事です。最近は「レギンス」が流行しているので活用することもひとつの手段ですね!
また、布団に入る1時間前くらいにぬる目のお湯にゆっくりとつかって血液の循環を良くすることも良いといわれてます。間違ってもシャワーだけということは避けましょう!
寝る時には自分にあった温かい毛布を使い、湯たんぽの活用なども良いかと思いますが、電気敷布などは「電磁波」が出ていると言われているので積極的に使うことは避けた方が良いでしょう。
最近ではカラダの芯から温める「遠赤外線」を自然に発生させる毛布も発売されているようですので自分にあった寝具を見つけていただければと思います。